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給気口を取り付けDIY

1.何で給気口を付けたか

家はシステムキッチンで大きなレンジフードがついています。電磁調理器ではなくガスレンジを使って強力バーナーであおりながらフライパンを使うこともあります。そんな時はレンジフードを最強にして油煙や蒸気などを逃がしてるんです。

ただ日ごろから、今一つレンジフードが効いていないような...?

a.レンジフードを最強にしているのに、さほど煙などを吸い込んでいかない。
b.キッチンの床やその他台所の周辺がべとついてしまう。
c.魚などを焼いた煙や臭いが部屋中に充満する。

2.キッチン周りの換気は

キッチン周辺の換気扇の設置状況です。ガスレンジのすぐ上にレンジフード、換気扇は食堂に1基、勝手口に1基、天井設置されています。「✖印」で示したように元々ついていた給気口は雨水侵入もあったのでコーキングによって完全にふさいであります。これが無くなったせいなのか、

居間に置いてあるPCと電子ピアノの上部が1か月もすると油でベッタリしてきます。仕方なくマジックリンを薄めたタオルでふき取ったりしています。

給気口が居間の壁に設置されていた頃は、ここまでひどい事はありませんでした。でもこれを空けておくと特に冬ですが寒い風が室内に入り込んで来て、暖房に使っている石油ファンヒーターはフル稼働の状態でも肌寒い感じです。その給気口はノブを押したり引いたりする事で口を開閉する構造でのものでした。当然「閉」の状態では風が通らず真冬でも真夏でも外気は入ってきません。でも一方で電子ピアノの上が「ベッタリ」は困ります。暑い・寒い外気が入ってくるのはイヤでキッチンの油煙が部屋に飛ぶのもイヤと言うわがままな考えを何とか実現しようというのが今回のDIYです。

 キッチン周りの間取り図

3.どんな給気口が良いのか

2003年7月に「改正建築基準法」で24時間換気が義務づけられたそうです。色々な例を見て湿気やカビなどには多少の効果はあると思います。
しかし、どうもうちのようなケースに対応したものはの無く、特に台所のレンジ回りの換気についてはこれだと言うものが見当たりません。
私のわがままな発想を満たしてくれるシステムは新築時に採用される高価なものはあるのですが、既存の住宅でコスパの点で納得のいくものはホントありません。とにかく初期投資の金額は別として、
外気が暑いとき・寒いときは、一種のエアコンを通して吸気する事で室内の冷暖房効果を高める方法(熱交換形換気)はあるのですが省エネにはあまり効果は無いような気がします。

当然ですが暑い外気を冷やして吸気・寒い空気を温めて吸気する事をエネルギー供給無しで実現するのは物理的に無理ですよね。

換気に関する技術はかなり奥が深くて調べていくうち際限が無くなりました。
それでここで問題の切り分けをしてみました。

a.キッチンの煙・油煙・臭い等を他の部屋に流さない事を考える。
b.冷たい風・暑い風を居間や食堂に通気させない事を考える。
c.十分なコスパを実現させる事を考える。

イメージとしては夏場にホームセンターなどに行くと冷気が逃げないように出入り口がエアカーテン(カーテンのように幅広に空気の帯を吹き降ろす)的な構造でレンジから発生した油煙・蒸気・臭気等は出来るだけブロックしてレンジフードへ効率的に導入してくれる。理想はそんな感じの換気システムです。

4.レンジ回りの換気と24時間換気は別物と考える

24時間換気の考え方は各部屋に設置された給気口からゆっくりとした気流を作ってトイレ・風呂場などに設置した排気口からゆったり排出するという考え方なので「ショートサーキットにならないように」換気ルートを設計すべしというものです。(給気口の隣に排気口があったのでは効果が無いよと言う意味)
でもこの発想でキッチンの強力なレンジフードを起動したらどうでしょう。当然熱気・寒気が各部屋に流入してくる事になってしまいます。給気口を塞ぐ事で電気代が冬・夏併せて6万円節約になったという記事もありましたが、それだとカビの発生も覚悟しなければだめですね。

結論として

a.レンジ回りの換気と24時間換気は別物と考えて専用給気口を新設する
b.ガスレンジ付近の給気口は出来るだけ「ショートサーキット」にする
c.ガスレンジ用の給気口は人のいない場所に設置する
d.外気を直接吸気せずに天井裏などから間接的に取り入れる

5.レンジ専用給気口を取り付ける

では実際レンジ専用給気口を取り付ける部材・位置を決めます。

給気口は出来るだけレンジフードのそばに設置し油煙・蒸気・臭気などを効率的に逃がす。
冷暖房のロスを極力抑えるため直接外気を取り入れるのではなく天井裏から吸気する。
可能な限り電気を使わない給気口を選ぶ。

私が選び抜いて選定した給気口はパナソニックのレンジフード用部材 FY-DRV062-Wと言うものです。これにひかれたのは「自然給気口(差圧感応式) 」と言う文字。電気を使わずレンジフードがONになってブワーっと排気を始めて、室内が「負圧」になると吸気口が開くという優れものです。

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Panasonic (パナソニック) レンジフード レンジフード用部材 FY-DRV062-W

6.取り付けは1時間程度

施工はかなり楽な部類に入ると思います。設置場所はレンジフードに近く、人体に風が当たらず、天井裏から吸気できる場所なので、キッチンの冷蔵庫上にしました。冷蔵庫の上は切断した石膏ボードのくずなどが落ちてきますから、古い毛布などで養生しておきます。あと脚立を使って作業しますので転倒などに注意してくださいね。

石膏ボードの下地を探る

まず石膏ボード裏の梁などの下地を探るため針棒を使って適切な位置を探ります。(超音波タイプの下地チェッカーも持っていますが型が古いのかどうも信用出ませんので)
設置位置が決まったら画鋲とタコ糸と水性ペンで簡易コンパスを作り石膏ボード上にΦ150の丸をケガキます。

 使用した下地探し

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 こんな場所

 自作コンパスで円印

電工ペッカーをドスンと手で突き刺して切断していきます。一気に切り取ってもいいですが石膏ボード部分を先に切ってから、下地にくぎなどが無いことを確認してから木材部分を切った方がいいです。

 ノコギリでカット

 この材にねじ止め

 部材の様子を確認しカット

 天井裏へ続くスペース

給気口ユニットの取り付け

傾いて固定してしまうとみっともないので水準器で平行かどうか確認してからコースレッドで止めます。給気口部材には本体の4隅にねじ穴がありますが、今回は現場合わせで、真ん中あたりの両サイドに本体が割れないようにあらかじめドリルで4mmの穴を空けてからねじ止めしました。

 給気口本体を水平に挿入

 中央部をねじ止め

フィルターと一体になったフロントグリルをかぶせて完成です。
この給気口には

「全閉」
「開」(差圧感応給気)
「全開」

の3つのモードがありますが底面のレバースイッチで切り替える様になっています。私の場合「ドア閉め時」(室内が高圧になる)にも空気が通ってほしかったので「全開」にしました。

 フロントパネルを取り付け

 取り付け終了

7.キッチン用給気口を設置した効果は

それでは結果発表です。

a.レンジフードの吸い込みが非常に良くなりました。
b.油煙・蒸気・煙などは他の部屋に回らなくなりました。
c.PCやキーボード(エレピ)のベトベトは100%改善しました。
d.キッチンのドアは開けやすく閉まりやすくなりました。
e.冷蔵庫の上部は以前は油でベトベトでしたが今は改善しています。
(今まではこの部分は空気がよどんでいたと思われます)
f.キッチンの床もべたつきません。

あと推測ですが...。

a.冷蔵庫の放熱が良くなって省エネになっているのではないか
b.レンジフードの排気効率が上がったのでレンジフードのフィルター汚れが付きにくくなったのではないか。
(レンジフードフィルター清掃の間隔が長くなった)

などホントいいこと尽くめでした。
8畳用で8万~15万もする熱交換形換気扇を使うとそれなりの効果が得られるのかもしれませんが、今回1万円以下で実現できた好結果は「レンジ回りの換気と24時間換気は別物と考える」事が出来たからだと思います。
あと色々調べていてわかったのですが、既存の給気口であっても肌寒い風を感じにくくなる「フィルター換気カバー」なるものがあって、結構評価も良いので次は別の部屋でこれ使ってみようと思います。

でもやっぱりキッチンには専用の給気口取り付けがベストだと思います。

最後に吸気口のフィルターの手入れですが説明書には半年に一回清掃するように書かれていましたので、外して点検しました。若干黄色っぽくなったような気もしますがあまり汚れていませんでしたのでそのまま元にもどしました。もちろん天井裏が汚れていればそれなりに汚れると思いますが、設置時に掃除機で石膏ボード粉やその他の汚れをきれいにしていますし「吸気口」ですからあんまり汚れませんよね。

 約5か月後のフィルター

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