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ジェットバスの修理

〇ジェットバスを修理してみる

動かなくなったジェットバスを修理してみます。
我が家のユニットバス(ノーリツユパティオシリーズ)は購入から10年を過ぎてボタンを押しても泡が出なくなりました。業者さんに連絡して修理見積をして頂きましたが30万円でしかも現在部品が生産中止になっているので修理できるかどうかわからないとのことでした。一時ニュースに出ましたが子供が髪の毛を吸入口に引き込まれて悲惨な事故が起きたせいもあって、国内メーカーはジャグジー泡ぶろには及び腰だということも合わせて話していきました。でも特に冬は泡ぶろが温たまって良いということで何とか自前で修理してみることにしました。

1 まず室内スイッチをチェックしましょう

私は泰山鳴動して泡ぶろポンプ交換までやってしまいましたが、今思えば浴室内のスイッチとコネクタをもっとよくチェックするべきだったと思っています。この室内スイッチですがたった2本の線でコントローラーとつながっていてボタンを押すごとに泡の量が「弱」「強」「切」と変化し15分したら自動的に切れる(かなり前の事で正確ではないかも)という優れものです。そのため浴室内スイッチは非常にデリケートで仮に接点やコネクタに水が入りOn-Offが不定になったりするとコントローラーが不定になって動作しない。と言う事が十分に考えられます。実際スイッチ部分を新たに交換して、試運転してみると正常動作しました。でも、実際に浴室内に設置してしばらくすると動かなくなるという症状です。今思えば既成のコネクタ+スイッチを使わず、完全防水スイッチ+配線ははんだ付防水措置にしておけば何事も無くそのまま使えていたのではないかと後悔しています。

2 二つの失敗例

下の例はやってみてうまくいかなかったものです。読み飛ばして頂いて結構です。
くれぐれも元からついているスイッチはそのままにして、下まで来ている配線だけを使うようにしましょう。

 失敗例1

元からついているスイッチとスイッチパネル交換にチャレンジした
amazonからIP67と言う防水タイプのスイッチを購入しました。

  問題のSW

ホームセンターでミラーアクリル板を購入して穴をあけてそのスイッチを取り付け

配線をはんだ付けした後、ホットボンドで絶縁し熱収縮チューブで完全防水して

バスタブ上のスイッチ穴にシリコンコーキングで完全防水して取り付けましたが1日で動作不良。

スイッチ本体の防水不良が原因でした。

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 失敗例2

静電容量変化スイッチを壁面裏に設置した
amazonからエーモン ステルススイッチ 1629 と言う防水タイプのスイッチを購入しました。周囲の静電容量の変化を感知して動作する優れもののスイッチです。

 
 

 静電容量SW

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つまりこのスイッチの近くで手をかざしたりするだけで静電容量が変化してスイッチとなるアイテムです。それをはんだ付けして

ユニットバスの壁面裏に丸穴ドリルで貫通しないように穴開けして付属の両面テープで接着しました。

こちらは防水する必要がないので正常に動作していたのですが、

シャワーの水が掛かったり、ユニットバス内の結露によって誤動作する

と言う事が判りこれも失敗。

3.三度目の正直(成功例)

この磁気センサースイッチは磁石が離れると「ON」近接させると「OFF」となるスイッチです。センシング距離は25mm程度です。セットになっている磁石と別の磁石でもOKです。

エーモン 開閉連動スイッチ 1588を購入してユニットバス壁面裏に設置します。
(2018年12月現在では新製品の型番が3229となっていますが、旧製品と変わらず使用できます。下記のアマゾンへにリンクは新型になっています)

 磁石が離れるとON

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4.操作部は百均で調達

百均から「開き戸安全ロック」2個百円なるものを購入してスイッチにすることしました。シャワーの水が掛かってもふらふらしないので誤動作しません。

 2個で百円

 操作部うらに磁石を接着

レバー部分の裏の水色の部分を外し瞬間接着剤でこれまた百均のネオジム磁石を貼り付けました。

 ジャグジースイッチとなる「開き戸安全ロック」を貼り付け

浴室内の適当なところを目安にアルコールで表面を清浄にしてから「開き戸安全ロック」の両面テープを貼り付けました。この時2点間の距離をちょうどに調整してスムーズにアーム部分がロック-アンロックできるように貼り付けます。貼り付けたら高さとドア縁からの距離を計測しておきます。

 壁ウラにエーモン磁気センサーを埋め込む

ウラに回って先ほど計測したネオジム磁石がちょうど来るあたりにカッターで溝を切りました。浴室側のメラミン板(当然板を切断してはダメ)に軽く当たるまで発泡スチロールを切り取ります。この隙間に磁気センサーを奥に密着するまで押し込みセット完了です。

泡ぶろがスイッチ・接続コネクタなど入力信号が正常に伝わらないトラブルによるものの場合は、

ここまでで動作するはずです。

以上を試してできない場合は次の段階に進まなくてはなりません。

5.ここまでで、殆どの故障は直ると思いますが

私の場合ジェットバスが動かなくなってすぐにモーターもスイッチもドライバーも全部交換という最終手段をとってしまったのですが....。
「4.」のスイッチ部の交換だけで直っていたのではないかと思う事しきりです。というのもポンプとポンプドライバーを接続している、ゴムパッキンの付いた防水コネクターを外したところ、その部分に腐食した接点を発見していたのでした。接点復活剤で一時しのぎの修理をせずスイッチ部の不調を疑って、まるごと上記の方法でスイッチ交換していれば一番楽だったと思います。
で、

ここから先はスイッチ部の交換だけでは動作しない場合にチャレンジしてください。

しかしまあ、部品の調達が大変でした。

このジャグジーポンプはネットで検索してもノーリツさんの言う通り交換部品が見当たりませんでした。ポンプを外して写真を撮り、代替の物を探しました。気の長い話で1年半程かかってモノタロウでそれらしい物を見つけました。最初このポンプのモーター部分に「三相」というシールが貼ってあったので三相交流モーターかと思ってギョッとしましたが「三相電機」という会社名の「単相100V」のポンプです。このポンプは分解して判りましたが、

間違っても交流100Vが浴槽内に漏れる事が無い構造の秀逸なポンプです。

で、このポンプとノーリツユパティオから外したポンプを比較すると、各部の寸法などほとんど同じで「三相電機」のOEMに間違いないことが判りました。ただ、このポンプには速度調整部は無く、電源の「ON-OFF」だけですから、元々ジェットバスについていたポンプのドライバーは使えません。その為スイッチオンで5分間運転(強弱無し・時間設定は調整可能)して自動的に止まる(タイムリレー使用)という回路を考えて代替する事にしました。

 取り外したポンプの背面

 取り外したドライバー

6.古いポンプをバラして寸法確認しました

従来のジェットバスシステムを全部更新しますのでポンプ+タイムリレーが必要となります。
スイッチは項目1-5で説明したものを使用しますので準備してください。

 
 
 
 

ポンプは三相電機の「PMD-521B6D」か「PMD-521B6K」です。吐出口径が違いますが、黒いプラスチック部分は元々ユニットバスについていたものをそのまま使いますのでどちらでもいいです。結構マニアックな部品なだけにネット販売でも方々では売っていません。
私はモ〇タロウで購入しました。ポンプのカタログは三相電機のサイト(電子カタログ18頁)で見てください。このポンプは優秀なポンプで高温水に耐え絶縁性能もマグネットポンプの原理から非常に高いアイテムです。画像を見るとわかりますがコイル部分とローター(回転子)部分は完全に別領域になるように設計されていているので絶縁性能が高くよほどのことがない限り、浴槽につかっていて「感電」という事故は防げると思います。中心軸にはファインセラミックスが使用されていますので錆びることはありません。
とにかくポンプ選びで大切なことは、現在ついているポンプに代わってポン付け出来るものを選ぶ事。重要なのは黒いプラスチック部分と銀色のモーター本体とを締め付けている6本のボルト間距離を合わせる事です。大量の泡を期待して最大揚水量が一段上のポンプを選ぶとモーターのボルト間距離が合わずボルト止めできません。心配な時は三相電機さんに聞いてみてもいいと思います。カタログではちょっとわかりにくいです。

 
 
 
 

 購入した新しいポンプ

 分解した古いポンプ

 軸はセラミックス

 ボルト間距離が大切

7.ポンプドライバーの代わりにタイムリレーを使う

商品名はソリッドステートタイマーリレーです。オムロンH3CR-AP(AC24-48V 50/60HZ DC12-48V)とソケットP2CF-11を選びました。他外国メーカー製も所有していましたが「信頼性」の点でオムロンにしました。駆動電圧がかなり広範囲で使用できることと、出力電圧(接点容量)もポンプには十分な事も選択肢に入りました。磁気スイッチ(制御電源)にACアダプタ12Vタイプを使用することで感電リスクを減らすことができます。ネットでもかなり販売していますが販売店によって大きく価格差がありましたので検索してみてください。このリレーは動作モードが沢山あって、ここまでのバリエーションはいらないと思いますがその分いろんなスイッチ・センサーなどにも対応できる優れものです。ソケットは、はんだ直付けすれば不要ですが一発で動作する配線がこの時点ではわからなかったのと、回路変更もままあると言う点・楽に的確に配線できるという点でソケット使用にしました。

 オムロンのタイムリレー

 リレーソケット

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8.ジャグジーポンプとポンプドライバーを外します

古い部品を外します。感電の危険がありますのでボイラーのプラグを抜きます。(うちの場合はボイラー本体側面から電源を取っていましたのでボイラーのコンセントを抜くだけでしたが他のケースもあるかもしれませんのでそれぞれ確認してから行ってください)あとポンプ交換が手順良く終わらければ浴槽に水が張れません。夕方に始めると夜のお風呂は無しになりますから段取りに注意してください。

 プラグを抜きます

 ポンプの電源もボイラから

古いドライバを外します。まず浴槽横板を外します。浴室内の排水口のユニットを外して横板部分をいちど上にスライドさせるようにして下部を手前に引くと外れます。

 外したポンプドライバ

 排水溝の蓋を外す

 赤丸のドライバを外した

古いポンプを外します。まず浴槽の丸印の金具の中心のねじを五百円コインで回して外します。更にその下から現れる白いプラスチックを手で反時計回りにゆっくり回して外します。回らないときは木の棒ようなもの(他の工具でも可)を二本用意してパワーアップして外してください。その時にはパッキンが一緒にくっついたりしていますから無くさないように注意します。完全に取ってしまっても、排水ホースがついていますから裏のポンプがドテンと落ちることはありませんので安心してください。
図で分かるように浴槽裏は吐出口と空気取り入れ口からのホースがワンタッチの締結スプリング?のようなもので繋がっていますがそれも外してください。(暗いので作業灯などで照らしてやるといいです。キタナイです)ホースから外すとドテンと落ちますから手で支えるか、不要になったクッション様なもので支えてください。この時にもパッキンがあったりしますから無くさないように注意します。
取り外したポンプには漏水防止のパテのようなものがくっついています。再組み込みの際は変成コーキングを使ってコーキングしました。
ポンプ本体の上部分の黒いプラスチック部分は再利用した方がポン付けできて楽ですので再利用します。大切に扱ってください。

 金具を外す

 裏側はこうなっている

 外したポンプ

9.新旧のポンプをリビルドする

古いポンプのプラスチックカバー(赤丸部)を新しく購入したポンプに取り付けます。こうする事で浴槽との接続部分がそのまま使えますのですごく楽です。

 古いポンプを分解

古いポンプの黒いプラスチック部分だけを外して、新しく購入した銀色のモーター部分に組み込みます。6本のねじで止まっていますので全部外します。この時上の朝顔状の部品が邪魔なので一時的に外して作業終わりに元に戻します。方向を覚えておいてください。回転羽根は新品についてきたものは「ポツポツ穴」がありません。ここが「お湯を運ぶ」と「泡を混ぜたお湯を運ぶ」との違いではないかと思います。新品の「回転羽根」にドリルで穴あけして使用する手もありますが均等に穴あけしないと偏心して振動する可能性があります。なので、古い「回転羽根」をそのまま使います。ファインセラミックの軸は新品を使います。念のため軸の表面と両端とにシリコン油をスプレーして元のポンプの様に組み上げました。最後に6本のねじを締めて「黒いプラスチック部分」を固定しますが。こちらも対面・対面と緩くねじ留めして最後に本締めという風に偏心の無い様に締めました。スムーズに回転するかどうかポンプの吐出口から長細いドライバーなどで、中の回転子が回るかどうか突っついてみてください。以上でポンプのリビルドは終わりです。
新品とのリビルド品は画像取り忘れました (;^_^A

 邪魔なので一時外した

 赤丸部分使います

 回転子とフィン

リビルドしたポンプとタイマーリレーを設置します。私の場合は風呂テレビを設置していますので脱衣所側の点検口から楽に設置できましたが、ジェットバスの修理だけを行う場合はリレーと磁気スイッチの設置場所に工夫が必要です。「点検口」を設置しないで行う場合は、磁気スイッチ配線・ポンプ配線を浴槽横に設置するか安全を考えてユニットバス天井に持ってくるか等の段取り作業が必要となりますが、原理は同じです。なにせ湿度の高い結露しやすい環境ですから万が一の漏電・感電防止のための「絶縁」に気を付けて施工することを忘れなければよい結果につながると思います。

10.ジャグジーポンプを元にもどす

新ポンプの取り付けは外した時と逆の流れで進めます。ポンプとホースを取り付けます。手で支えるかクッション様のものを支えに使います。ポンプの朝顔状の給水口の位置が浴槽穴の位置に来るようにホースクランプを調整しながらつなげます。次に浴槽側の給水穴から覗いて裏にあるポンプ朝顔状の密着面外周に変成コーキングを少量塗布します。後は白色の樹脂製吸水口用ねじを締めていくのですが、腕がそんなに長くないのでこの時ばかりは誰か手伝いを頼んで、裏からポンプを支えてもらってきちんと中心に来るように締め付けます。パッキンがありますので必要以上に締め付けなくとも、緩めた時の感触と同程度に締め付けて終了です。

11.ジャグジーポンプとタイムリレーを接続する

ソケットの設置はさほど難しくありませんが、樹脂製ですから締め付けすぎないように木柱に2本の木ねじで取り付けました。配線は前述しましたが各配線端にラグ端子を圧着しておくと楽です。
リレーの動作モードは小さなドライバーで画像の「+」部を回して「E」モード「ON->時限停止」にしました。時間単位は下部の「+」部をドライバーで回すとパラパラ変わりますので「min」にセットして終了です。詳しくはリレーについてくる説明書に書かれていますが直感的にはわかりにくいです。シーケンス制御を勉強した人ならタイムチャートが理解できるのでわかると思います。あと動作設定時間は画像の正面ダイヤルを回して約5分にしました。

 ラグ端子がいい

 ソケット穴の切欠は

 配線図

 動作モードと時間設定

12.100V電源をとるには

100V電源はポンプドライバーに元々接続されていた赤丸印のところについていた配線を使います。その際にはくれぐれも感電しないようにテスターなどでチェックしてから作業に取り掛かってください。ラグ端子をかしめたらリレーソケットに他の配線と一緒に共締めします。

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 ここに付いていた線を使用

 ラグを2枚重ねてねじ止め

13.いよいよ試運転です

ボイラの電源プラグを入れ、リレーを差し込み磁気スイッチを「時計方向に回して戻す」で起動し、約5分(お好みでダイヤル調整)で自動停止すると思います。あとポンプですから水なし空運転はできるだけ避けるようにしましょう。浴槽の吐出口よりちょっと上まで水を張って点検します。
磁気スイッチにたどり着くまで結構苦労しましたが、ジェットバスそのものは1年以上正常動作しています。水漏れなども全くありません。30万円で修理できるかどうかも判らなかった事を考えると10分の1以下の出費で復活しました。費用よりも作業する楽しみが大きかった。

youtueで運転動画をアップしました。

その後、「開き戸安全ロック」に瞬間接着剤で止めていた丸形ネオジウム磁石が風呂の湿気で錆びて剥がれて来ました。新しい磁石をボンドG17で回りをコーティングするように接着し直しました。それ以外トラブルはなく快適にジャグジーを堪能しています。

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