仕事だけの日常を忘れて、DIYを楽しみましょう。やってみれば今まで見えなかった事も見えてくる。何でもできるよね!

ドラム式洗濯機を徹底的に掃除する

ドラム式洗濯乾燥機のトラブル

うちの家内から既定の運転時間が終わっても洗濯ものが乾燥できていないと苦情がありました。
話を聞くと、洗濯乾燥サイクルが終了して衣類を取り出してみると湿っていて、乾燥だけを追加して行う事が殆どになってしまったとの事なんです。
我が家の全自動洗濯機はPanasonicのNA-VX8700Lで購入日は2019/5です。
約一年間の使用ですが2020/2にVベルトが脱落して、再度かけなおしてもまた脱落するので新品のベルトに交換する事で復旧した経緯がありましたが、またまたトラブルです。
kakaku.comでレビューを見ますと同様の乾燥しないトラブルに見舞われている方が多いようです。原因を特定すべく分解してみる事にしました。

1.フィルターボックスの中をチェック

まずはフィルターボックスを外してさらにその中のフィルター経路の汚れをチェックしてみました。
画像左のストレーナー(網)は簡単に外れますが、更にその奥が見たいのでルーバー状部品を外しました。上の2本のビスを外すとそんぐり外れます。
中を見るとおぞましいほどの綿ボコリでした。しかもびっちゃり濡れています。

 フィルターボックス奥側

 ストレーナーを外した

 除湿経路の汚れは想像以上

除湿(乾燥)のためのアルミフィンは汚れていると言うより完全に閉塞状態でした。本体手前側の湿った空気が上がってくるパイプの中も思わずオエッとなるようなつまり具合です。
家内に聞くと洗濯乾燥が終わると、毎回フィルターを外して真面目に掃除していまたとの事ですが。

これでは乾燥能力が落ちるのも当然です

 除湿(乾燥)のためのアルミフィン

 穴のルーバー2本切断

 よく見えるようになった

 ゴムパイプの内側

2.掃除機で吸い取ってみたが

アルミフィンは歯ブラシではあんまり取れませんでしたので、真鍮製のブラシ圧縮エアで取ろうとしましたが、きれいにごみを取り去る事は出来ませんでした。
感触としてはフィンそのものが腐食していて、そこに細かな綿ゴミが癒着している感じでした。
反対側のゴムパイプのゴミは通常のままでは手が入りませんので邪魔している2本のルーバー状の物を切断してから、手を入れて掻き出しました。
その他の部分にも綿ゴミがいっぱい付着していましたので、掃除機で吸ってみました。

 湿ったホコリの一部

 上側の白いカバーを外すと

 乾燥ユニット分解

 ユニット上蓋を開ける

カバーを留めているビスを取り外します。
赤矢印の裏側にもビスがありますのでこれを外さないとカバーが取れません。
黄色□のホースはラジオペンチで金具を挟んでやると簡単に外れます。ちょっと水が出るので雑巾を当てて外します。
黄色〇の部分には温度センサー(サーミスター)がゴムブッシュと一緒に挿入されていますのでブッシュごと上に外します。

 乾燥ユニットの中は

3.半端清掃は残念な結果に終わりました

あんまりスッキリホコリが取れませんでしたが、ここまで作業して、様子を見る事にしました。
その後、家内に実際に洗濯してもらって感想を聞きましたが、どうもあまり効果が無かったようで、
清掃前と変わらず「あんまり乾かない」と言う返事でした。

やっぱりもうちょっと納得いくレベルまで掃除が必要なんですねぇ

4.徹底クリーニングする

納得いかなかったのがアルミフィンの部分とまだ見ぬゴムパイプの奥でしたので、後日、本格的に分解して掃除する事にしました。

まずはアルミフィンの部分です。どうも構造的に高温多湿の空気をアルミフィンで冷却して結露させ、その水滴を排水口に流すと言う原理ではないかと言う仮定でクリーンナップ戦略を考えました。

つまりエアコンの除湿と原理は同じと言う事ですね

エアコンと同じなら専用洗浄剤がたくさん売られていますので早速購入しました。

もう一点、乾燥時に起きるであろう静電気で本体内の各所に綿ボコリが付着するのを少しでも防止できればと思って、帯電防止剤も購入しました。
チョット割高でしたが長持ちするという商品説明にあった工業用の強力タイプ?です。

本体内部のドラムカバーその他の箇所も徹底して汚れを取るため高圧洗浄機を準備しました。

 クリーナーと静電気防止剤

 更に高圧洗浄機で対応

アイリスオーヤマ 高圧洗浄機 コンパクト 軽量 FBN-401
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
¥10,780(2020/09/05 12:39時点)

5.本格的にばらす

本体前面のカバーは足元の方からビスを外していきます。洗剤容器や排水フィルターの一角にもビス止め箇所があります。
この後、沢山のビスを外していきますが全部で5種類のビスがありました。

戻すときにどのねじがどの部分のねじだったか判らなくなりますので、
ガムテープ等でまとめて、外した箇所に貼り付けておくと良いです。
私は床にまとめて置いて行ったのですが、判らなくなった箇所があって、かなり時間を浪費しました。

ちょっと手間取ったのがドア部分の取りはずしです。
下の画像の左下黄色矢印に取り外したドア取り付け部分のカバー(半月状)がありますが、これは留めているビス2本を外してスライドさせると簡単に外れます。
次にグリーン矢印部の2本のビスを外してから、
ドア全体をオレンジ矢印の方向にスライドしますと簡単にドア全体が外れます。
ゴムホース類は留め金具を指で挟んで緩めてワンタッチで外せます。
最初ドア部分の構造がよくわからずにドア自体も分解してしまいましたが不要な分解でした。(下画像)
白いプラスチックカバーを外すと薄い金属製のサブカバーが現れますが、ケーブルの引き回しに使われているだけなので配線は外さずに金属板だけ横によけておきました。

 ドア部とコントロールパネルを外す

 ドアまでバラさずとも良かった

 ゴムホースやボルトを外す

 奥まったボルトを外す

ちょっと作業しにくい箇所が上画像ののボルトです。ドラム本体を力で傾けておいて長めのドライバーで緩められない事もないのですが、けっこう奥にありますので250mm~300mmのエクステンションを着けた8mmのボックスレンチで作業するのが楽です
緑〇で示したゴムホース類は留め金具を指で挟んで緩めてワンタッチで外せます。

ステンレスドラムそのものには殆ど汚れはついていませんでした。

本体とコントロールパネルを接続している白いコネクターは爪をマイナスドライバーなどで押し込むようにすると外せます。

 コントロールパネルのコネクタ

 コントロールパネル

 エクステンションバー

 差し込み角変換アダプタ

 ドリルビット変換

 ロングボックスレンチにして作業

下画像のドラムカバーを外す際は下の方のボルトから外していき、最後に上部のボルトを外します。全部のボルトを外しても中にステンレスドラムがありますから、ガタンと下に落下する事はありません。あとドラムカバーの上部に結構重いミルフィーユ状の金物が付いていましたが3点のボルトを外してドラムカバーから外しておきした。
取り外したドラムカバーの内側は乾いた綿ボコリが固着していましたので、大きな塊はドライバーで剥がして取り除いておきました。

 大きいのが外せた

6.徹底洗浄する

ドラムケースとここから出ている蛇腹のゴムホース、ストレーナーを徹底的に洗浄します。
手で取り除ける綿ボコリはざっと取っておいて、部品の細かな所のホコリは高圧洗浄機でクリーンナップした後、天日で乾燥させて、帯電防止剤をスプレーします。
高圧洗浄機での作業は、結構綿ホコリが取れて飛散しますから、風呂場や屋外でやった方がいいです。
その間、時間がありますので乾燥ユニットのアルミフィンにエアコン洗浄剤を噴霧しておきます。
このエアコン洗浄剤は強アルカリ性ですからゴグル+マスク+ゴム手袋をして作業した方がいいです。手に着くとヌルヌルになって指紋が無くなる感じです。

 予めエアコンクリーナーを塗布

 高圧洗浄機で徹底的に

 かなり飛散

 アルミフィンは薄い

アルミフィンも高圧洗浄機でクリーンナップしました。
乾燥ユニット単体で外せないようなので一応マスキングテープで他の部分に水が掛からないように養生して風呂場に倒して置いて作業しました。
ちょっとなまくらな養生になってしまいました (;^_^A
さすがに洗濯機だけあって制御基板などは防水処置(銀色の箱に密閉)されていますのでこれで良しとしました。

注意しなければならないのがアルミフィンに高圧洗浄機をあまり近づけ過ぎると細かくフィンが変形してしまいます。
高圧ノズルをフィンから20cm~25cmほど離して洗浄した方がいい感じです。

洗浄前は、どす黒いフィンだったのが、メタリックな感じまで清掃できました。

清掃後のフィンの画像はピンボケでした (;^_^A

ヒートガンで乾燥させてから帯電防止剤を塗布して乾燥させておきました。

沢山あったビスを締め戻します。その際はドライバー反時計回しで「コツッ」と元のネジ山に入ったのを確認してから、時計方向に手締めします。
エクステンションボックスレンチを使った箇所もエクステンションバーを手で持って「コツッ」の音を聞いてから、本締め手前まで手動で絞めて行ってから最後は電ドルで絞めるようにします。

 距離を空けて洗浄

 ピンぼけでした

7.徹底洗浄の効果は

その後1週間同様に洗濯乾燥してもらいましたが乾燥できていないトラブルはありませんでした。
としっかり購入時のパフォーマンスに戻す事が出来たようです。

規定の時間運転してキチンと乾燥されるようになった

と言う事でめでたしめでたし!

気になった事
今回ドラム式洗濯乾燥機を分解してみて判りましたが
乾燥ユニットは、まだまだ技術が練られておらず、構造的に無理があると感じました。
特にアルミフィンの間隔や乾燥経路のゴムホースの形状等ですが問題点は多岐に及びます。
同社(他社も)は矢継ぎ早に新機種を販売しているようですが、

肝心の基幹能力(洗濯する・乾かす)がどの程度改善されているのかネットレビューを見る限り、はなはだ疑問です

wi-fiやBluetoothなどで目新しさを煽っている様では隣国に更に水をあけられるだけだと思います。
白物家電もスマートフォンと同じ運命を辿るのでしょうか。
ごく一般的な日本製家電が1年もたないなんて、時代が変わったんでしょうか? 頑張れニッポン!

 町のコインランドリーは

 吸排気はこのパターン

トップへ戻る